勝率とリスクの賭け率について(6年前に書いた記事です)
- 2017/12/03
- 14:07
勝率とリスクの賭け率について
以前のブログで勝率50%では資産がどんどん減っていくことを書きました
本日は雨で予定していた釣りがなくなって時間できたので、
グーグルの計算機能を使って各勝率ごとの賭け率とその結果について計算してみました。
想定元金100万円。トレード回数は100回とする。
勝率は、50%、53%、55%、57%、60%の5パターン。
賭け率は、5%、10%、15%、20%、25%、とします。
元金が100万円で賭け率が5%なら1回の勝ちで105万円となり、10%なら110万円となります。
負ければ逆に同%づつ減ります。
こんな勝ち負けが100回つづいた結果が下記です。
賭け率→ 5% 10% 15% 20% 25%
勝率↓
50% 0.88 0.60 0.32 0.13 0.03
53% 1.19 1.10 0.79 0.43 0.18
55% 1.45 1.65 1.45 0.98 0.51
57% 1.78 2.46 2.65 2.22 1.41
60% 2.40 4.50 6.58 7.49 6.56
(倍)
まともな手法であれば勝率は現実的には50%から60数%ぐらいです。
言うまでもなく、相場の世界で勝率80、90%なんていうのはありえないので最初から計算除外しています。
50%と60%の違いでも実運用では天と地ほどの差があります。
上記の結果を見れば、
同じ勝率でも賭け率の違いで結果に大きな差が出ているのがわかります。
反対に同じ賭け率でも勝率のわずかな差で結果が大きく違うのがおわかりいただけると思います。
FXならこれにスプレッドの基本コストが毎回かかりますので現実のトレードでの利益は当然減ります。
こんなにうまくいきません。
また、約定スリップや急なスプレッド拡大などの予測できない余分なコストもありますから話は単純ではありません。
トレードごとに、10%勝ち、10%負け・・・・と毎回賭け率きっちりの増減が繰り返されることもありえませんので、
こうした収益シュミレーションは少し不毛ですらありますが、ある程度の参考にはなります。
中長期のスイングトレードなどによる損小利極大のトレードだと勝率30%とかもありですが、
日々のデイトレードで勝ち負けの分水嶺となるのは、勝率50%~ 60%の間にあると考えて間違いないです。
もちろん、商材屋や自動売買ソフト販売業者が大好きな“勝率90%以上!!”とかはおとぎ話であり、
いうまでもなく損きり先送りの“コツコツドカー~ん”型の典型であることがほとんどです。
利食い10pips、損きり3000pips・・・・みたいなwww
1回の“ドカ~ン”で憤死です。
震災後の日経平均暴落でオプションの売りによる多額の損失を出した個人投資家が多いですが、
日経オプションの“ハダカ売り戦略”もコツコツドカンの性質があるので、
素人が勝率に釣られてうっかり手を出すと1回の負けで致命的な大やけどをします。
「焼肉酒家えびす」の殺人ユッケではありませんが、安すぎるモノには裏がある・・・。
投資の世界だと、高すぎる勝率には裏がある・・・・ということです。
各人の性格にもよりますが、私としては賭け率5%までをおすすめします。
初期段階で運悪く連敗を喰らうことがありますので、
よほどの胆力がある方でないかぎり5%以上のリスクテイクはおすすめできません。
目先の利益よりも、退場せずに長く長くなが~くつづけることが何よりも大切です。
資産の賭け率が10%、勝率が55%なら、100回後の資産の伸び(R)は以下の式で表すことができます。
R=1×(1+0.1)55乗×(1-0.1)45乗
表計算ソフトがなくてもグーグルの検索ボックスに
1.1^55 と入力すれば(1+0.1)55乗の値が、
0.9^45 と入力すれば(1-0.1)45乗の値が出てきます。
ご参考までに。。。。。

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以前のブログで勝率50%では資産がどんどん減っていくことを書きました
本日は雨で予定していた釣りがなくなって時間できたので、
グーグルの計算機能を使って各勝率ごとの賭け率とその結果について計算してみました。
想定元金100万円。トレード回数は100回とする。
勝率は、50%、53%、55%、57%、60%の5パターン。
賭け率は、5%、10%、15%、20%、25%、とします。
元金が100万円で賭け率が5%なら1回の勝ちで105万円となり、10%なら110万円となります。
負ければ逆に同%づつ減ります。
こんな勝ち負けが100回つづいた結果が下記です。
賭け率→ 5% 10% 15% 20% 25%
勝率↓
50% 0.88 0.60 0.32 0.13 0.03
53% 1.19 1.10 0.79 0.43 0.18
55% 1.45 1.65 1.45 0.98 0.51
57% 1.78 2.46 2.65 2.22 1.41
60% 2.40 4.50 6.58 7.49 6.56
(倍)
まともな手法であれば勝率は現実的には50%から60数%ぐらいです。
言うまでもなく、相場の世界で勝率80、90%なんていうのはありえないので最初から計算除外しています。
50%と60%の違いでも実運用では天と地ほどの差があります。
上記の結果を見れば、
同じ勝率でも賭け率の違いで結果に大きな差が出ているのがわかります。
反対に同じ賭け率でも勝率のわずかな差で結果が大きく違うのがおわかりいただけると思います。
FXならこれにスプレッドの基本コストが毎回かかりますので現実のトレードでの利益は当然減ります。
こんなにうまくいきません。
また、約定スリップや急なスプレッド拡大などの予測できない余分なコストもありますから話は単純ではありません。
トレードごとに、10%勝ち、10%負け・・・・と毎回賭け率きっちりの増減が繰り返されることもありえませんので、
こうした収益シュミレーションは少し不毛ですらありますが、ある程度の参考にはなります。
中長期のスイングトレードなどによる損小利極大のトレードだと勝率30%とかもありですが、
日々のデイトレードで勝ち負けの分水嶺となるのは、勝率50%~ 60%の間にあると考えて間違いないです。
もちろん、商材屋や自動売買ソフト販売業者が大好きな“勝率90%以上!!”とかはおとぎ話であり、
いうまでもなく損きり先送りの“コツコツドカー~ん”型の典型であることがほとんどです。
利食い10pips、損きり3000pips・・・・みたいなwww
1回の“ドカ~ン”で憤死です。
震災後の日経平均暴落でオプションの売りによる多額の損失を出した個人投資家が多いですが、
日経オプションの“ハダカ売り戦略”もコツコツドカンの性質があるので、
素人が勝率に釣られてうっかり手を出すと1回の負けで致命的な大やけどをします。
「焼肉酒家えびす」の殺人ユッケではありませんが、安すぎるモノには裏がある・・・。
投資の世界だと、高すぎる勝率には裏がある・・・・ということです。
各人の性格にもよりますが、私としては賭け率5%までをおすすめします。
初期段階で運悪く連敗を喰らうことがありますので、
よほどの胆力がある方でないかぎり5%以上のリスクテイクはおすすめできません。
目先の利益よりも、退場せずに長く長くなが~くつづけることが何よりも大切です。
資産の賭け率が10%、勝率が55%なら、100回後の資産の伸び(R)は以下の式で表すことができます。
R=1×(1+0.1)55乗×(1-0.1)45乗
表計算ソフトがなくてもグーグルの検索ボックスに
1.1^55 と入力すれば(1+0.1)55乗の値が、
0.9^45 と入力すれば(1-0.1)45乗の値が出てきます。
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