収束とはほど遠く海洋投棄がいずれ現実になる
- 2013/07/11
- 15:38
収束とはほど遠く海洋投棄がいずれ現実になる

2009年6月24日に開かれた総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会のワーキンググループでは、産総研の活断層・地震研究センターの岡村行信センター長が福島第一原発の津波対策の不備は厳しく追及した。
つまり、政府と東京電力は福島第一原発の津波対策の不備が、再三厳しく警告されてきたのに、この警告を無視して津波対策を行わずに、今回の放射能事故を引き起こしたのである。
東京電力内部では、当時、原子力設備管理部がこの問題を担当し、津波対策を取らない決定をしたことが確認されている。
当時の原子力設備管理部長を務めていたのが吉田昌郎氏である。
吉田氏個人が津波対策の不備を強く認識したとしても、組織としての東京電力の決定に抗うことはできなかっただろう。
吉田氏自身が津波対策を拒絶したのか、それとも、吉田氏は津波対策を主張したが、東電が津波対策を講じないことを決定したのかは明らかでない。
しかし、外部の専門機関が学術調査を踏まえて、福島原発の津波対策の不備を警告したにもかかわらず、東電と政府が、この警告を無視して津波対策を取らず、結果として過酷な放射能事故を引き起こしたことは間違いない。
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-f329.html
2011年3月11日の大地震・大津波・原発事故の際に、
東京電力福島第一原子力発電所所長を務めていた吉田昌郎氏が食道がんのために死去されました。
まずは、故吉田氏のご冥福をお祈りいたします。
ネットでは吉田氏への賛辞が大半ですが、吉田氏を手放しで英雄視するのはどうかと思います。
事故調査報告書によると、吉田氏は原子力設備管理部長だった08年、
従来の想定を大幅に上回る「最大15.7メートル」の津波が原発に押し寄せるとの試算結果を独自にまとめながら
「最も厳しい仮定を置いた試算に過ぎない」と津波対策を先送りしました。
吉田氏個人が津波対策の不備を強く認識したとしても、
組織としての東京電力の決定に抗うことはできなかっただけなのかもしれませんが、
結果として、チェルノブイリ原発事故の10倍(真実をすべて知る吉田氏本人が明言してる)の惨禍を招きました。
吉田氏だけでなく、これからたくさんの人がバタバタと不自然な早さで亡くなりますが、
隠し切れなくなったときになってはじめて真実が明かされます。
事故はいまだに収束していません。
福島第一原発の原子炉建屋から出た処理後の汚染水を貯蔵していた地下貯水槽からストロンチウムなどの放射性物質が地中に漏れ出していたことが4日、わかった。東電が記者会見したのは、きょう(6日)未明だった。
放射性物質漏えい事故を起こしたのは7つある地下貯水槽のうちの第2号貯水槽。大きさはタテ60m、ヨコ53m、深さ6m。オリンピックの競泳用プールの倍もある巨大な水槽だ。
貯水槽の内側は2層のポリエチレンシートとベントナイトシートの3層構造になっている。東京電力の計測によると貯水槽外側の放射能濃度は10Bq/㎤だが、ポリエチレンシートとベントナイトシートの間は6,000Bq/㎤と高濃度だ。
尾野昌之・原子力立地本部長代理は「ポリエチレンシートの継ぎ目に亀裂が入っているのではないか」と見る。ベントナイトシートも同様に継ぎ目があるという。そうすると最も外側の覆いであるベントナイトシートからも高濃度の汚染水が外に漏れ出ている可能性もある。
尾野本部長代理は「完全に止めているとは言い切れない」と述べ、高濃度汚染水の地中への漏水を否定しなかった。
実際3月2日の時点から4月5日までの間で、水位は95%から94・3%に低下した。原子力規制庁によれば最大で120トンもの汚染水が失われた。貯水槽にはフタがあり、蒸発は考えにくいからだ。
東電は2号貯水槽の汚染水を隣接する1号貯水槽に移し替える。尾野昌之・原子力立地本部長代理によれば、1号貯水槽に移し替えるのは2週間を要する。
この間、汚染水は地中に漏れ出る。地中に入れば地下水脈を通って海に流れ出ることになる。海洋汚染が憂慮される。
東電に迫る危機はさらにある。貯水タンク(槽)の余力が残りわずかなことだ。原子炉(1~3号機)には1日372トンが注水され、1日400トンもの地下水が原子炉建屋に流入する。
タンクや貯水槽をいくら増設しても、毎日大量の汚染水が出てくる仕組みがある。このため現在ある貯水タンク(槽)の容量の84%を使い切っており、残り16%の容量は53,484トンしかない。
満杯となれば汚染水は行き場を失うことになり、東電がもくろむ海洋投棄が現実のものとなる。
http://tanakaryusaku.jp/2013/04/0006931
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2009年6月24日に開かれた総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会のワーキンググループでは、産総研の活断層・地震研究センターの岡村行信センター長が福島第一原発の津波対策の不備は厳しく追及した。
つまり、政府と東京電力は福島第一原発の津波対策の不備が、再三厳しく警告されてきたのに、この警告を無視して津波対策を行わずに、今回の放射能事故を引き起こしたのである。
東京電力内部では、当時、原子力設備管理部がこの問題を担当し、津波対策を取らない決定をしたことが確認されている。
当時の原子力設備管理部長を務めていたのが吉田昌郎氏である。
吉田氏個人が津波対策の不備を強く認識したとしても、組織としての東京電力の決定に抗うことはできなかっただろう。
吉田氏自身が津波対策を拒絶したのか、それとも、吉田氏は津波対策を主張したが、東電が津波対策を講じないことを決定したのかは明らかでない。
しかし、外部の専門機関が学術調査を踏まえて、福島原発の津波対策の不備を警告したにもかかわらず、東電と政府が、この警告を無視して津波対策を取らず、結果として過酷な放射能事故を引き起こしたことは間違いない。
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2011年3月11日の大地震・大津波・原発事故の際に、
東京電力福島第一原子力発電所所長を務めていた吉田昌郎氏が食道がんのために死去されました。
まずは、故吉田氏のご冥福をお祈りいたします。
ネットでは吉田氏への賛辞が大半ですが、吉田氏を手放しで英雄視するのはどうかと思います。
事故調査報告書によると、吉田氏は原子力設備管理部長だった08年、
従来の想定を大幅に上回る「最大15.7メートル」の津波が原発に押し寄せるとの試算結果を独自にまとめながら
「最も厳しい仮定を置いた試算に過ぎない」と津波対策を先送りしました。
吉田氏個人が津波対策の不備を強く認識したとしても、
組織としての東京電力の決定に抗うことはできなかっただけなのかもしれませんが、
結果として、チェルノブイリ原発事故の10倍(真実をすべて知る吉田氏本人が明言してる)の惨禍を招きました。
吉田氏だけでなく、これからたくさんの人がバタバタと不自然な早さで亡くなりますが、
隠し切れなくなったときになってはじめて真実が明かされます。
事故はいまだに収束していません。
福島第一原発の原子炉建屋から出た処理後の汚染水を貯蔵していた地下貯水槽からストロンチウムなどの放射性物質が地中に漏れ出していたことが4日、わかった。東電が記者会見したのは、きょう(6日)未明だった。
放射性物質漏えい事故を起こしたのは7つある地下貯水槽のうちの第2号貯水槽。大きさはタテ60m、ヨコ53m、深さ6m。オリンピックの競泳用プールの倍もある巨大な水槽だ。
貯水槽の内側は2層のポリエチレンシートとベントナイトシートの3層構造になっている。東京電力の計測によると貯水槽外側の放射能濃度は10Bq/㎤だが、ポリエチレンシートとベントナイトシートの間は6,000Bq/㎤と高濃度だ。
尾野昌之・原子力立地本部長代理は「ポリエチレンシートの継ぎ目に亀裂が入っているのではないか」と見る。ベントナイトシートも同様に継ぎ目があるという。そうすると最も外側の覆いであるベントナイトシートからも高濃度の汚染水が外に漏れ出ている可能性もある。
尾野本部長代理は「完全に止めているとは言い切れない」と述べ、高濃度汚染水の地中への漏水を否定しなかった。
実際3月2日の時点から4月5日までの間で、水位は95%から94・3%に低下した。原子力規制庁によれば最大で120トンもの汚染水が失われた。貯水槽にはフタがあり、蒸発は考えにくいからだ。
東電は2号貯水槽の汚染水を隣接する1号貯水槽に移し替える。尾野昌之・原子力立地本部長代理によれば、1号貯水槽に移し替えるのは2週間を要する。
この間、汚染水は地中に漏れ出る。地中に入れば地下水脈を通って海に流れ出ることになる。海洋汚染が憂慮される。
東電に迫る危機はさらにある。貯水タンク(槽)の余力が残りわずかなことだ。原子炉(1~3号機)には1日372トンが注水され、1日400トンもの地下水が原子炉建屋に流入する。
タンクや貯水槽をいくら増設しても、毎日大量の汚染水が出てくる仕組みがある。このため現在ある貯水タンク(槽)の容量の84%を使い切っており、残り16%の容量は53,484トンしかない。
満杯となれば汚染水は行き場を失うことになり、東電がもくろむ海洋投棄が現実のものとなる。
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